衆参両院の国家基本政策委員会は8日の合同幹事会で、麻生首相民主党
の小沢代表による党首討論を13日に行うことを決めた。小沢氏が、自ら
資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件にどう言及するのかが注目
される。「前々からずっと申し込んでおり、やっと受けていただける。良
かった。向こうがどういう話をされるのか知らないが、私は伺いたいこと
がいっぱいある」首相は8日夜、首相官邸で記者団を前に、余裕の笑みを
浮かべた。両氏による党首討論は、昨年11月以来で2回目だ。今国会で
は初めてとなる。今回の党首討論は、民主党が申し入れた。政府・与党と
の対決姿勢をアピールしたい思惑があるとみられる。

 

今回の党首討論民主党からの申し入れによるものだが、対決姿勢をアピ
ールするための好材料はあるのだろうか。民主党鳩山幹事長は8日の記
者会見で、「党首討論は『西松問題』を議論する場では必ずしもない」と
けん制したものの、どう考えても取り上げて議論すべきではないか。小沢
代表は法に則って適切に処理している、の一点張りで逆に疑惑を深めてい
る。国民の多くが疑問に思っているのが、小沢代表はそんなに政治資金を
集めてどうするのかと言うことではないか。金額があまりに突出しており、
何に必要で何に使ったのか、都内に多数の不動産を所有したりすることが
政治家に必要とはとても思えない。小沢代表がこの辺を突っ込まれて、立
ち往生することになれば、民主党はさらなる後退を余儀なくされるであろ
う。それでも党首討論を行うのだから、何らかの勝算があってのことなの
だと思いたい。