厚生労働省は9日、感染が確定した生徒の1人は、機内検疫を終えて機体
を降りてからの診察で、感染が確定したことを明らかにした。機内でこの
生徒の周囲に座っていた最大11人が、停留措置を受けることなく、入国
した可能性があるため「健康状態に特に注意してほしい」と、呼びかけて
いる。この生徒は、機内中央の左窓側席「43A」シートに座っていた。
厚労省では、機内検疫で「感染疑い」となった人について、周囲の席や、
この人に食事などを運んでいた客室乗務員に待機してもらい、その後、感
染が確定した場合には10日間の「停留」措置を取ることにしている。せ
きなどの飛沫によって、周囲の人に感染している疑いがあるからだ。

 

ついに国内に新型インフルエンザの感染者が入国してしまう事態となった。
むろん、この人たちに罪があるわけではなかろうが、防疫のために最大限
の協力をしてもらいたい。一定の潜伏期間があり、今回のように機内では
異常が無かったにも関わらず、降機後に体調不良となり、周囲にいた人を
含む他の乗客らは入国してしまい、停留措置が出来ない事態となってしま
う。水際での阻止が失敗した以上はこれらの乗客を探して、しかるべき対
応を取らねばならない。多くの人々が海外から帰ってくる連休明けに起こ
るであろう事態を防げなかったのは、遺憾なことだが、今は感染の疑いが
ある人を探すことが重要である。