サイバーエージェントは18日、女性が男性を紹介しあう婚活支援サイト
として人気のあったサイト「男の子牧場」のサービスを停止すると発表し
た。18日中に新規登録を停止し、19日からサービスそのものを取りや
める。同社は「サービスを再開する予定はない」としており、「提供頂い
た登録情報、および男性プロフィール情報は、当社で責任を持って廃棄す
る」としている。「男の子牧場」は、婚活中の女性が、交友のある男性を
仮想の「牧場」に登録し、女性同士で紹介し合うサイト。「牧場」には縦
軸と横軸が設けられ、「イケメン←→ブサメン」「ボンボン←→貧乏」な
どのキーワードを設定して男性を “品定め”できる仕組みになっていた。

 

想定通りサービス停止、そして中止に追い込まれたサイバーエージェント
のサービス「男の子牧場」。メールや電話で「人を家畜扱いですか」「配
慮が足りないのでは?」といった約100件の苦情が寄せられており、サ
ービスを停止する理由として「男性の承諾を得る、個人情報は載せないと
いう規定を作り、監視体制もとっていたが、知らないところで自分の情報
が載せられているのではないかという男性側の懸念が大きかった」と説明
した。男の子牧場と言う名称が「不快感を与えたことは当社の配慮不足だ
った」としている。火が燃え広がらないうちに、サービス中止の決断を下
したのは、危機管理としてはまずまずのものだが、そもそもこの名称で、
このシステムでサービス開始のゴーサインを出すこと自体がおかしいのだ。
人を好き勝手に品定めするようなサービスが、良識ある社会人が考えたと
は思いたくない。