北朝鮮が再発射準備を進める長距離弾道ミサイルに関し、防衛省が発射時
期を1〜2カ月後と分析していることが31日、分かった。北東部の咸鏡
北道舞水端里か、北西部の平安北道東倉里のどちらの発射施設を使うかも
注視。中距離弾道ミサイル「ノドン」なども同時に発射するとの見方もあ
り、今年4月の発射時と同様に自衛隊の迎撃態勢について検討に入る。発
射準備をしているのは4月と同じでテポドン2号かその改良型とみられる。
平壌近くの軍需工場でミサイルの一部が貨物列車に積まれているのを日本
政府も確認した。4月に発射されたミサイルも、1月末から2月上旬にか
けて工場から列車で舞水端里に運ばれた。発射は最速なら2週間ほどで可
能だが、1〜2カ月後が濃厚とされる。新制裁決議をめぐる国連安全保障
理事会の協議や国際世論の推移を見極めつつ、慎重に発射準備を進めると
みられる。

 

準備に1〜2カ月かけているようでは、攻撃のためのものではないと見る
べきか。国連安保理がどのようなメッセージを北朝鮮に向けてするのか、
対応を見極めてから発射を試みるのかもしれないが、発射自体に意味があ
るのかは大いに疑問である。テポドン2号の改良型は米国を射程に収める
べく、北朝鮮が力を注いで開発をしてきたミサイルで、同時発射すると見
られているノドンは我が国の大半を射程に収めている中距離弾道ミサイル
である。どちらに気を付けなければならないかと言えば、200基程度を
配備しているとされるノドンではないか。ミサイルに搭載可能な核弾頭が
完成しているのか、していないのか。いずれしても我が国にとって脅威で
あることに間違いは無い。北朝鮮が暴発したところで何も得は無いことを、
知らしめねばならないだろう。もちろん中露を含めた国際的な圧力があっ
てこそ、なのだが。