自民党の「小泉チルドレン」の象徴的存在で、無所属で北海道1区から出
馬する意向を示していた杉村太蔵衆院議員が4日、記者会見し、次期衆院
選には立候補しない考えを示した。現状では無所属で立候補したとしても
民主党を利することになり、本意ではない」と“自民党ラブ”ゆえの決
断と強調。今後のことは「決まっていない」としたが、関係者によると、
次々回の衆院選で北海道1区からの出馬を目指す方向で、一部では同じ北
海道の中川昭一財務相の秘書になるとの話もある。

 

杉村氏は元YOSAKOIソーラン祭り組織委員会専務理事で会社役員の
長谷川岳氏と自民党の公認争いを演じた結果、北海道1区から出馬する際
には公認が得られない事態に追い込まれていた。他の選挙区への転出を打
診されるも、あくまで無所属で出馬する意向を示していたが、ここにきて
何からの条件提示でもあったのか、立候補を取り止めることとなった。杉
村氏は郵政選挙自民党が大勝した際に、南関東ブロックの比例名簿35
位ながらも当選してしまった経歴を持つ。文字通り小泉元首相が生み出し
たチルドレンの象徴的存在であったが、当選直後から言動の軽さがメディ
アに取り上げられ叩かれ、批判を浴びた。この出馬取り止めが大勢に影響
するとは思えないが、果たして杉村氏の今後の身の振り方はどうなるので
あろうか。