麻生太郎首相は7日、北朝鮮の拉致、ミサイル問題解決を訴える自民党
全国約100カ所一斉街頭演説の一つ、東京・JR吉祥寺駅前で、民主党
小沢一郎代表代行が代表当時に米軍駐留は「第7艦隊だけで十分」と発
言したことに対し、「第7艦隊さえいれば十分だとか、全然ついていけな
い発想だ」と述べ、民主党の安全保障政策を批判した。細田博之幹事長は
東京・有楽町で「何百人という人を拉致しても平気な北朝鮮が核を開発し
たら何をするか分からない。北朝鮮にさらに圧力をかけていかなければな
らない。究極の目的は今の政権を崩壊に導き、平和国家としてよみがえら
せることだ」と述べた上で、「民主党はこの点についても非常に甘い対応
だ」と批判した。

 

麻生首相にとって、いつ衆院を解散すれば勝てるか、そのことで頭はいっ
ぱいであろう。再び燻り出した自民党内の「麻生おろし」を封じ込めるた
めには、自らの手で必ず次期衆院選を戦い抜く姿勢を崩さないことである。
来月に都議選を控えて、麻生首相も都議選を衆院選の前哨戦と位置付けて
積極的に動き出しているようだが、都議選で自民党が敗北するような事態
となれば、間違いなく「麻生おろし」の動きは本格化するはずだ。そこで
一部の観測では都議選とのダブル選を実施し、文字通り背水の陣で臨むの
ではないかと言われている。ダブル選は公明党創価学会が猛反発するこ
とであろうが、勝つためにはどんなことでもする、決意が固まれば一気に
流れは出来るのではなかろうか。