プロレスリング・ノア代表取締役でレスラーの三沢光晴さんが13日、
広島県立総合体育館グリーンアリーナで開催された試合中に対戦相手の技
を受け頭部を強打。その後、広島市内の病院に搬送されたが同日午後10
時10分に死亡が確認された。享年46。同団体は公式ホームページに訃
報を掲載するとともに、14日開催の福岡・博多スターレーン大会をはじ
め、現在発表されている大会は予定通り開催するとしている。

 

我が国のプロレス界を文字通り引っ張っていた、三沢光晴が斃れた。この
損失は計り知れないものがある。全日本プロレスから同志を引き連れて、
立ち上げたプロレスリング・ノアは、格闘技ブームによって低迷するプロ
レス界の中では、盟主・新日本プロレスに成り代わる存在として大いに期
待されていただけに、社長でありトップレスラーの三沢選手を失ったのは
あまりに大きい。受け身の天才と称えられ、危険な技でも受け切る姿勢に
相手選手も力を抜かずに技を繰り出せ、観客も技の威力に説得力を感じる
ことが出来る。それだけに今回は何故、と言わざるを得ない。昨日の試合
は精彩を欠いた動きだった、との報道もあったが、いずれにしても非常に
残念としか言いようが無い。安らかに眠って欲しい。