民主党小沢一郎代表代行は21日、宇都宮市で開かれた同党参院議員の
パーティーであいさつし、「国民生活を無視した政治を何としても変えな
いといけない。参院選のあった一昨年は『逆転の夏』、今年は『政権交代
の夏』にしなくてはならない」と述べ、次期衆院選政権交代を実現する
決意を強調した。小沢氏は「自民党政権は保身ばかりが先に立ち、国民生
活を全く顧みていない」と指摘。「なんとか太郎さんという総理大臣も一
日でも長くやっていたいだけだ」と皮肉った。ただ、19日に開かれた西
松建設の違法献金事件の公判には触れず、会合後も記者団を避けるように
会場を後にした。

 

保身ばかりが先に立ち、国民生活を全く顧みていないのは小沢氏も同様で
はないかと誰もが思うのではないか。民主党を失速させた張本人が、何食
わぬ顔で筆頭代表代行の座に就き、選挙担当として動いている。この構図
には未だに疑問があり、違法献金事件も尾を引き続けるだろう。それも政
権交代が実現すれば黙らせられると思っているのだろうか。残念ながら、
それこそ保身と言うものであって、だんまりを決め込み続けることで余計
に疑念を持たれるのである。相変わらず記者団からは逃げ回っているよう
で、小沢氏の口からまともなコメントが聞ける日は遠そうだ。