3日告示された東京都議選は、午後5時に立候補届け出を締め切った結果、
定数127に対し221人による争いとなることが確定した。過去最少の
220人だった前回より1人多いだけの少数激戦で、競争率は1.7倍。
12日に投票、即日開票され、同日深夜に都議会の新しい勢力分野が決ま
る見通しだ。与野党は、都議選を次期衆院選の前哨戦と位置付け国政選挙
並みの態勢で臨んでおり、この日は各党の幹部が街頭で支持を訴えた。立
候補者数は、自民党が前回より1人多い58人。42の全選挙区に候補を
擁立したが、麻生太郎首相の支持率低迷と党内の幹部人事をめぐる混乱な
どの影響で、守りの選挙を強いられている。

 

麻生首相が応援に駆けつけるなど、自民党は都議選を一地方選とは見ずに
次期衆院選での首都決戦前哨戦と位置付けている。攻勢を強める民主党
自民党と同数の58人を擁立して、都議会での第一党を目指している。公
明党は前回と同じ23人を擁立し、5回連続の全員当選を狙っているよう
だが、国政で与党に吹く逆風が都議選にも大きく影響することだろう。自
公で過半数を押さえるのは、そう簡単ではないはずだ。勝機があるとすれ
投票率の低下くらいのものかもしれない。前回2005年の投票率が、
過去2番目に低い43・99%だったが、天候次第ではこの程度の数字で
落ち着く可能性がある。公明党のように創価学会の組織票頼みの政党にと
っては、投票率が低ければ低いほど効果を発揮出来る。運を天に任せると
は正にこのことであろう。