自民党村田吉隆国対筆頭副委員長は6日、記者会見し、民主党の鳩山由
紀夫代表の政治団体鳩山由紀夫後援会連合会」の収支報告書に虚偽記載
の疑いがあると指摘した。自民党が団体の2005年から3年分の報告書
などを調べた結果、事務所がある土地と建物は鳩山氏の母が所有している
が、報告書の支出項目は経常経費も寄付もゼロだった。村田氏は「賃料を
母に支払ったなら経常経費に計上しなければならず、支払っていないなら
母からの寄付として処理しなければいけない。ずさんな報告だ」と強調し
た。鳩山事務所は、取材に対し「話がよく分からず、答えようがない。調
べてみる」としている。 

 

叩けばホコリが出るのが政治家とは言え、次期首相を目指す人物がこれで
は後が思いやられる。いわゆる故人献金問題にしても、虚偽記載は政治資
金規正法違反であって、故意でなくても重大な過失があれば「5年以下の
禁固または100万円以下の罰金」に問われる犯罪行為そのものである。
それを全て秘書がやったことで片付けようとする姿勢を国民が理解するわ
けがなかろう。新たに発覚したのが母親名義の土地と建物に事務所を構え
ながら、賃料を払っていなかったと言うことだが、鳩山代表にとっては調
査しなくてはならないことがまた増えたわけだ。政権交代を叫ぶ前に自分
の身辺を綺麗にしておくことが必要ではなかろうか。