21日にも解散され、8月30日投票が見込まれる衆院選を前に、社民党
福島瑞穂党首が19日、静岡市内で「今度の選挙は時代を動かす」と支
持を訴えた。東海比例ブロック候補予定者への支持を求めるため静岡入り
した。福島党首は葵区呉服町スクランブル交差点で「静岡でも派遣切りな
どの問題が起きているが、社民党はずっと派遣法の抜本改正に取り組んで
きた。新しい政治の中に社民党が必要だ」と演説した。同党は県内小選挙
区の立候補予定者を決めていないが、福島党首は記者団に「小選挙区で候
補者を立てたいとの思いもあるが、比例で頑張ることが第一」と述べた。

 

社会党の流れを汲む社民党であるが、自社さ連立政権の誕生をもって、そ
の歴史的役割を終えたと言って良いだろう。自社さ連立政権ではこれまで
違憲と主張してきた自衛隊を合憲と認めるなどの政策転換を余儀なくされ、
一気に支持離れが進み、現在の小政党の位置にまで転落していった。壊滅
も時間の問題であろうが、次期衆院選の結果、政権交代が実現した際には
民主党衆院単独過半数を押さえても、参院を押さえるためには社民党
とも連立を組まざる得ず、与党の一角を形成することとなる。その際に、
どれだけの存在感を発揮出来るかは、連立を組まないと参院を押さえられ
ないことを利用する他にない。民主党の躍進の前に衆院における社民党
議席数はさらなる減少が予想され、さらに来年に控える参院選民主党
過半数を実現した場合、社民党の行く先はどこにもないのが現実である。
つまり、衆院選後の1年がタイムリミットとなる。すでに存在意義を失っ
社民党だが、如何に乗り切るのであろうか。