民主党は3日、衆院選で空白区だった岩手4区で小沢一郎代表代行、神奈
川8区で横浜市議の山崎誠氏の公認を決めた。同党の小選挙区候補は30
0選挙区中269人となり、公認作業は終了する見通し。他に24選挙区
で推薦をしている。選挙担当の小沢氏は3日、「調整が大変な選挙区もあ
ったが、思わぬ人まで決意してくれた。政治を変えようという意気込みだ」
と記者団に強調した。 民主党の公認・推薦候補がいない7選挙区は次の通
り。カッコ内は立候補予定の前職。 宮城6(自民・小野寺五典)▽栃木3
(無所属・渡辺喜美)▽群馬5(自民・小渕優子)▽埼玉11(自民・新
井悦二)▽新潟5(無所属・田中真紀子)▽岡山3(無所属・平沼赳夫
▽沖縄2(社民・照屋寛徳

 

代表の座を退いて選挙担当に専念している小沢筆頭代表代行だが、国替え
を見送り岩手4区から出馬することを決断した。自身の招いた献金問題で
民主党への逆風を招くも、鳩山代表にタイミングよくバトンを渡し、献金
問題で起訴された秘書の裁判の影響もほとんどないまま、衆院選へと突入
しようとしている。小選挙区制においては、4年前の郵政選挙の時と同様
に、風を味方につけた側が大勝する傾向があり、特に無党派層が多いとさ
れる都市部では顕著に表れることであろう。4年前、民主党は25議席
る東京でわずか1議席しか獲得出来ず、完敗を喫している。当然、これに
近い現象が今回の衆院選で起きる可能性は十分にある。良い意味で悪い意
味でも民意とは、大きなうねりとなるものだ。投票まで残り約4週間。民
主党への風は吹き続けるのか、注目したい。