公明党衆院選で、東京12区に出馬を予定している太田昭宏代表を比例
代表と重複立候補させず、小選挙区単独で擁立することが17日、わかっ
た。大阪16区の北側一雄幹事長ら7候補についても従来方針どおり小選
挙区単独で出馬させる。公明党は、各種世論調査民主党への追い風が強
く苦戦が予想されることから、「党2トップ」の太田、北側両氏について
重複立候補を検討してきた。特に、太田氏については、民主党が東京12
区に元タレントで知名度のある青木愛参院議員の擁立を予定しているた
め、「万一、代表が落選することになれば比例代表議席増となっても負
けだ」として、選挙情勢を分析した上で、公示日までに最終判断すること
にしていた。しかし、関西ブロックから「重複立候補を認めれば比例代表
での議席増が難しくなる」との反発の声が上がるなど、かえって組織力
緩むことへの懸念が広がり、個別の選挙区情勢からも「背水の陣で運動す
れば小選挙区で勝てる」と判断した。

 

都議選では候補者を全員当選させると言う底力を発揮した公明党創価
会だが、得票数は減少しており、頭を抱えていることだろう。自民党は大
敗したとは言え得票数は前回より伸ばしている以上、同じ与党のはずの公
明党が得票数を減らしたのは何故か。公明党に投票するのは創価学会員が
中心であり、無党派層民主党に流れたから、と言うのは理由にならない。
それだけ創価学会員の公明党離れが進んでいるのであろうか。次期衆院選
投票率が上がるのは間違い無く、無党派層は雪崩を打って民主党候補に
投票をすることであろうが、公明党小選挙区に立てている候補は党の幹
部であり、絶対に負けれない立場にある。自民党との選挙協力がどこまで
機能するか、無党派層の風に負けない組織票を積み上げられるか。小選挙
区単独での出馬が吉とでるか、凶とであるか、公明党創価学会にとって
の大きな選択となることだろう。