第45回衆院選は18日公示され、30日の投開票に向けて12日間の選
挙戦が始まる。自民、公明両党が政権を維持するか、民主党を中心にした
新しい政権が誕生するかが焦点。自民など各党は17日、比例代表名簿を
発表した。自民党比例代表名簿は、比例単独候補37人、小選挙区との
重複候補269人の計306人。麻生太郎首相と古賀誠選対本部長代理ら
は、比例との重複を辞退し、小選挙区で勝利を目指す。党が定める比例の
73歳定年制により、新たに福田康夫前首相や笹川尭総務会長らが重複の
対象外となった。公明党は、前職22人を含む43人全員が比例単独。前
回と同様、太田昭宏代表ら小選挙区で出馬する前職8人は重複せず背水の
陣で選挙に臨む。共産党国民新党なども比例名簿を発表した。民主党
比例単独候補の人選や順位付けが難航し、名簿確定は18日に持ち越した。

 

いよいよ公示となった第45回衆院選。12日間の暑い選挙戦が始まるこ
とになるわけだが、自民党公明党民主党社民党国民新党の政権を
かけた戦いとなる。第三極を目指すグループもあるものの、この流れの中
では厳しい戦いを強いられるであろう。マスコミの論調は、とりあえず政
権を担う政党を変えてみよう、そんな空気さえ感じられる。都議選の結果
を見て分かるように、有権者には「民主党の候補なら誰でも良い」と言っ
た投票行動が見られた。無党派層が雪崩を打った結果とも言えるのだが、
4年前の郵政選挙と同じような結果となるのか。公示前から、すでに政権
交代は確定したような雰囲気もあり、自民党公明党は強烈な逆風下にあ
る。自民党は負けるにしても、負け過ぎないことだ。公明党創価学会
盾である以上、選挙後は自民党と行動を共にするとは思えない。早くも自
公両党間には隙間風が吹きつつあるようだ。