27日付の韓国の有力紙、朝鮮日報は、1面で「新しい日本まで残り3日
」との見出しとともに、民主党鳩山由紀夫代表夫妻の写真を大きく掲載
した。同紙は、30日投開票の衆院選で「自民党の壊滅的な敗北が予想さ
れる」とし、日本社会が選挙後の新政権に注目していると紹介。「政権交
代が差し迫っている」とし、鳩山代表について「すでに総理級の警護」が
されていると報じた。また、世論調査から高い投票率が予想されるとし「
政治への関心度が低いとされる日本では、珍しい状況」と伝えている。

 

民主党の執行部は永住外国人の地方選挙権の付与やいわゆる従軍慰安婦
ど過去の問題解決に積極的に乗り出すことに積極的とされ、在日同胞を抱
える韓国にとって、民主党政権の誕生は歓迎すべきことと言えるだろう。
さらに鳩山代表が掲げる友愛外交なるものの展開次第では、北朝鮮との国
交正常化交渉も進展する可能性がある。むろん、それには我が国が経済協
力の名のもとに戦後賠償を支払うこととなるわけだが、北朝鮮は米国との
二国間交渉に全力を注いでいる時期だけに、すぐにどうこうなるとは思え
ない。これまで我が国と韓国や中国との間で問題となってきたのは、領土
問題や歴史認識である。相手が欲しいものを何でも譲ってしまう、相手が
嫌がることは喜んで止める、それが友愛の正体なら国益を損ねるばかりだ。