鳩山由紀夫首相の資金管理団体友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題
で、東京地検特捜部が16日までに、会計事務を担当していた元公設第1
秘書を任意で事情聴取していたことが、関係者の話で分かった。鳩山氏側
から任意提出を受けた会計帳簿の記載内容や、偽装献金の経緯などについ
て、詳しい説明を求めたとみられる。特捜部はこれまで、寄付者として名
前が記載された人からの事情聴取を進める一方、会計帳簿など資料の分析
を進め、虚偽献金額の確定作業を進めていた。鳩山氏側は6月30日に記
者会見し、元公設第1秘書が、個人献金が少ないのを隠すために独断で虚
献金を行ったと説明。献金の原資は、同氏が元公設秘書に預けていた個
人資産で、不正な献金はなかったとした。

 

鳩山首相の偽装献金問題は非常に謎が多い。鳩山首相の説明によれば、個
献金が少ないのを隠すために、当時の第1秘書が預かっていた鳩山首相
の個人資産を流用して、さも個人献金があったかのように装ったと言うの
だ。にわかには信じ難い説明に、国民の多くが納得をしていないことだろ
う。氏名の記載が必要ない匿名献金でも鳩山首相の自己資金が充てられ、
多くの虚偽記載があることが新たに判明しており、匿名献金は16〜20
年の5年間で約1億7700万円を数える。これらの謎がきちんと解明さ
れない限りは、鳩山首相はクリーンさを謳うことは出来ず、政治とカネの
問題に踏み込むには適役とは言えないだろう。自民党臨時国会で攻勢を
かけてくるであろう。捜査中だから答えられないでは、与党・首相として
の責任を果たせたとは言えないだろう。