亀井静香金融・郵政改革担当相は23日、BS11の番組収録で、201
0年度の予算規模について「100兆円以上にもっていかなければ、来年
経済が大変なことになって、うたげの後のむなしさになる危険性がある」
と述べた。来年度予算をめぐっては、概算要求額が過去最高の約95兆円
に膨らんでおり、鳩山由紀夫首相は92兆円以下への削減を求めている。
同相は年明けにも提出が見込まれる09年度第2次補正予算案にも触れ、
「政府の支出で内需を創出しなければ、二番底に落ちる可能性がある」と
指摘。規模については「10兆円ぐらいいけばいい」と語った。 

 

亀井金融相は誰の意向かは知らないが、鳩山政権におけるぶち上げ役を演
じているように見える。概算要求額が95兆円とかつてない規模に膨らん
でおり、さらに事項要求が数兆円に及ぶとされる。景気後退が要因とは言
え、無駄を省くことで財源を生み出すと言っていたのは、民主党ではなか
ったのか。麻生政権が選挙を先送りにしてまで、景気対策補正予算を成
立させたわけだったが、政権交代と言う風はそれらの実績すら吹き飛ばし
てしまった。二番底に落ち込まないために、鳩山政権も大規模な補正予算
を組むことになるのだろう。それでも景気を上向けることが出来なかった
場合に、次年度も巨額の予算を組むことになるのだろうか。その時に、ど
のような説明を果たしてくれるか、注目したい。