民主党石川知裕衆院議員が札幌市内の不動産会社から無償提供された事
務所家賃などを自身の資金管理団体「勝山会」の政治資金収支報告書に記
載していたとされる問題で、石川氏は5日、同市内で記者団に対し、「虚
偽記載、領収書の偽造はない。賃貸も車のリースも契約書を作成し、領収
書も先方が作成したものをもらった」と反論した。契約書の公開も検討す
るとしたが、「秘書に任せていたので私も詳しいことは分からない」と述
べた。現在の公設第2秘書が私設秘書だった平成20年、介護事業会社に
給与を肩代わりさせていたとされる問題については「収支報告書の訂正を
検討したい」としたが、不動産会社社長の元私設秘書が肩代わりしたと主
張している部分は「寄付していただいたので、事実ではない」と述べた。

 

石川氏は小沢一郎幹事長の資金管理団体陸山会」で会計事務を担当して
いたこともあり、その際の土地取引をめぐる疑惑を持たれている。それは
平成16年に購入した東京都内の土地を翌年に購入したように政治資金収
支報告書に記載していた問題であるが、今回も無償提供のはずの事務所家
賃などを政治資金収支報告書に記載していたとされ、「虚偽記載、領収書
の偽造はない。賃貸も車のリースも契約書を作成し、領収書も先方が作成
したものをもらった」と反論するものの、契約書を本当に公開する気があ
るのだろうか。石川氏も秘書に任せていたので、自身は良く分からないと
予防線を張っているが、鳩山首相小沢幹事長もそうであったが、秘書が
やったことで済ませようと思っているのなら、疑惑はいつまでも晴れるこ
とは無いのだ。それだけは忘れてはならない。