来年6月11日に開幕するサッカーの2010年ワールドカップ南アフリ
カ大会の1次リーグ組み合わせ抽選会が4日夜に当地で行われ、4大会連
続4回目の出場となる日本はオランダ、カメルーンデンマークとともに
E組に入った。1次リーグは出場32チームを4チームずつ8組に分け、
各組上位2チームが決勝トーナメントに進む。日本は過去3回のW杯で、
02年日韓大会ではベスト16入りしたが98年フランス大会、06年ド
イツ大会はいずれも1次リーグで敗退している。A組の開催国、南アフリ
カはメキシコと開幕戦を戦う。連覇を目指すイタリアはF組で、比較的組
み合わせに恵まれた。決勝は7月11日にヨハネスブルクのサッカーシテ
ィー競技場で行われる。

 

サッカーW杯に4大会連続での出場とは言え、欧州や南米のように強豪国
がひしめく予選を勝ち抜いての出場では無いのが現実である。岡田監督は
4強を目指すとの目標を掲げてはいるものの、それが達成されるのは、少
なくとも来年の大会では無いだろう。日本代表が対戦するオランダ、カメ
ルーン、デンマークはいずれもFIFAランクでは上位国であり、特に予
選を無敗で突破したオランダに勝つのは至難の業ではないか。ドイツW杯
の惨敗で、日本代表はFIFAランク18位から一気に49位に落とされ
る屈辱を味わった。あれから3年以上が経ち、日本代表の顔ぶれも大きく
変わった。4強が難しいとは言え、予選突破が不可能と言うわけでもある
まい。負けると思って戦うほど愚かなことは無く、勝てると思わない限り、
勝利の女神は微笑まないのだ。