[政治]

鳩山由紀夫首相の資金管理団体友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書
虚偽記載問題で、鳩山首相に資金提供したとされる母親が15日、東京地
検特捜部に上申書を提出したことが、関係者への取材で分かった。母親は
上申書で「息子を支援したかった。7、8年前に側近に頼まれ、毎月15
00万円を渡すようになった」と資金提供を認めている。しかし一方で、
政治献金であることは否定。資金提供が贈与か貸し付けかは明確にせず、
首相が資金提供を認識していたかどうかについては「話したことはないの
で知らないと思う」と説明しているという。特捜部は今後、鳩山首相本人
からも上申書の提出を受けた上で、元公設第一秘書を政治資金規正法違反
罪で在宅起訴する方針。鳩山首相と会計責任者だった元政策秘書の二人は
不起訴処分となる見通し。

 

政治家である息子を支援するための資金、それはすなわち政治資金と呼ぶ
のが適切なのではないかと思うのだが、首相の実母はそうは思わないらし
い。そもそも側近に頼まれたからと言って、毎月1500万円もの大金を
渡せるものなのだろうか。有り余る資産があることの証明かもしれないが、
それにしても違和感を憶える上申書である。鳩山兄弟への資金提供だけで
無く、姉にも同時期に資金を提供していたとの報道もあり、単なる相続対
策の生前贈与だったとの見方が強まっている。今回、鳩山首相の偽装献金
問題が明らかとならなければ、そのまま放置されていたわけで、正に「や
ったもの勝ち」の世界である。秘書がやったことで片付けようとする鳩山
首相だが、脱税の疑いが晴れたわけでは無く、ますます深まっているのが
現実である。