民主党小沢一郎幹事長の資金管理団体陸山会」が平成16年に購入し
た土地をめぐる疑惑で、東京地検特捜部が小沢氏から任意で事情聴取する
方針を固めたことが5日、関係者への取材で分かった。近く聴取に応じる
ように要請する。小沢氏は疑惑に関する告発の対象になっていない。しか
し、小沢氏が土地取引をめぐる陸山会と関連政治団体間の複雑な資金移動
に関与した疑いが強いことから、疑惑の全容解明には小沢氏本人の事情聴
取が不可欠と判断したもようだ。特捜部は通常国会が18日招集予定とな
ったことを踏まえ、来週中にも陸山会の会計責任者だった民主党の石川知
衆院議員に対する政治資金規正法違反容疑での処分内容を最終判断する
方針だが、その前に小沢氏に出頭を求め、土地取引の経緯や不記載の認識
などについて説明を求めるとみられる。政権与党の幹事長が捜査機関から
事情聴取を受けるのは極めて異例。

 

小沢幹事長資金管理団体陸山会」は何のためかは知らないが、一部は
売却したものの、都内に多数の不動産を抱え込んでいる。そもそも資金管
理団体が都内の一等地に不動産を購入する意味合いが理解出来ない、政治
資金を使った蓄財であると批判を受けるのも当然であろう。「陸山会」の
会計処理を巡っては、政治資金収支報告書に記載されていない資金移動が
05年と07年にも計約12億円あることが分かっている。陸山会の会計
処理は当時の事務担当者で小沢幹事長の私設秘書だったの石川議員が管理
していたとされ、会計処理のあまりのずさんさが明らかになっている。不
動産購入のための資金が複数の関連政治団体を経由し、陸山会に集まって
くると言う、実に回りくどい手法で不動産を購入しており、疑惑を深める
要因となっているのだ。任意での事情聴取のため、小沢幹事長はだんまり
を決め込むことだろうが、黙っていれば解決するような話ではなかろう。
鳩山首相の偽装献金問題といい、通常国会では政治とカネの問題で紛糾す
ることは間違い無い。