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民主党山岡賢次国対委員長は12日、都内のホテルで開かれた在日本大韓
民国民団中央本部の新年会で、永住外国人地方参政権を付与する法案につ
いて「一日も早く国会に出てくるようにバックアップし、今国会で実現する
よう錦の御旗として全力で取り組む」と述べた。また、山岡氏は小沢一郎
事長が11日の政府・民主党首脳会議で「日韓関係を考えて政府が法案を出
すべきだ」と述べたことを紹介。会場からは拍手がわき起こった。同じく出
席した中井洽国家公安委員長拉致問題担当相は「立派な法案を作って今国
会で成立させ日韓友好を増進させたい」と強調。社民党党首の福島瑞穂消費
者・少子化担当相は「社民党も先頭に立って一緒に成立させたい」と述べた。
公明党浜四津敏子代表代行は「参政権の問題は当初から取り組んでいる。
力強く地道に必ず参政権の問題を解決する」と語った。

 

この新年会に出席した議員は、いったどこの国の議員なのか、大いに疑問で
ある。小沢幹事長永住外国人への地方参政権付与は、韓国からの要請であ
ることを明らかにしており、我が国の民意を無視して法案成立に動こうとし
ている。民団の鄭進団長は「2010年が明るい未来への象徴として永住外
国人への地方参政権付与の年となれば、これにまさる喜びはない。通常国会
で日本世論の祝福のもとに実現することを願う」と表明しているが、世論の
祝福など受けるはずがないではないか。さらに言えば民団は参政権付与推進
派の候補に対して、先の衆院選ではポスター張りや法定ビラの証紙貼りなど
で全面協力していたわけだが、参院選でも同様の働きを期待する思惑がある
のだろう。新年会にも出席していた公明党は与党時代から推進派であったわ
けで、保守路線を明確にする自民党とは、この面では対立する。票を目当て
だけとは思いたくはないが、ここまで彼等が法案成立に熱心になるのは、そ
れ相応の理由があるのだと説明して欲しいものだ。