小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体陸山会」が2004年に取得し
た土地の購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていない問題で、
東京地検特捜部は13日夕、東京都港区の陸山会の事務所やゼネコン大手
「鹿島」本社など関係先の家宅捜索を始めた。また同日、事務担当者だっ
た元秘書・石川知裕衆院議員から2回目となる任意の事情聴取をした。特
捜部が小沢氏周辺を強制捜査するのは昨年3月の西松建設による違法献金
事件の捜査以来10カ月ぶり。特捜部は、小沢氏側の意向が反映されたと
される「胆沢ダム」の受注をめぐるゼネコン側の裏金工作疑惑と4億円の
原資の関連性を捜査しており、年明けからのゼネコン関係者からの一斉聴
取に続いて、家宅捜索で全容の解明を目指すとみられる。特捜部は原資に
ついて解明するため小沢氏本人の聴取が不可欠と判断して年明けに任意の
聴取を要請したが1週間たっても応じていない。

 

特捜部は小沢幹事長の聴取を要請しているわけだが、その当人は多忙を理
由に聴取に応じていない。むろん多忙と言いつつも囲碁を打ったりと、そ
の対応は特捜部を苛立たせるには十分だろう。昨日の記者会見でも「私の
政治団体に関することで、国民の皆さまに誤解、ご迷惑、ご心配をかけ大
変申し訳ない」と謝ったものの「捜査が継続中でもあり弁護士に一任して
いる。今この段階で個別の問題についていろいろ申し上げることは差し控
えるべきと思う」と鳩山首相の偽装献金問題でも幾度となく聞いた「捜査
中なので説明は差し控えたい」と説明するにとどまり「私自身や事務所の
者たちも計算上のミスはあっても、意図的に法律に反する行為はしていな
いと信じている」と、単なるミスだったので悪意は無いとあくまで逃げの
一手である。これでは鳩山首相の時と同じでは無いか。捜査中だから答え
られない、その文言だけで通常国会が開かれる18日まで逃げ通す気なら、
野党の集中砲火を浴びるのは間違い無いだろう。