民主党小沢一郎幹事長の資金管理団体陸山会」の土地購入をめぐる政
治資金規正法違反事件で、会計事務担当だった民主党衆院議員、石川知裕
容疑者が東京地検特捜部の調べに対し、これまで「単なるミス」としてい
政治資金収支報告書への虚偽記載について「わざと記載しなかった」と
犯意を認めていることが16日、関係者への取材で分かった。石川容疑者
は後任の会計事務担当だった元私設秘書の池田光智容疑者に「虚偽記載を
指示した」とも供述しているという。特捜部は小沢氏本人も土地購入など
に深く関わっていることから、小沢氏の虚偽記載への関与についても捜査
する。特捜部は今月5日、小沢氏に参考人聴取に応じるよう要請したが、
小沢氏は多忙などを理由に拒否。しかし現・元秘書3人の逮捕という事態
を受け、小沢氏が聴取に応じるかが今後の焦点の一つとなる。

 

事情聴取に応じない小沢幹事長の外堀を埋めるかのように、石川議員が逮
捕され、さらに陸山会の会計事務担当の元私設秘書も逮捕された。このよ
うな状態に陥りながらも、小沢幹事長は一連の疑惑に対する自らの関与を
否定し、周辺に「身の潔白を訴える」と伝えたようだ。党大会でもこうし
た考えを表明するとのことだが、果たして国民の理解は得られるのだろう
か。石川議員が独断で虚偽記載をしたとは思えず、小沢幹事長が関与した
と思うのは自然の流れである。だが、鳩山首相小沢幹事長の続投を支持
し、「小沢幹事長は『身の潔白を、自らを信じている』とのことだった。
私もそれを信じる。それについて党大会で私もしっかり申し上げる」と相
変わらず能天気な発言を繰り返している。週明けの通常国会に影響が出る
のは必至であり、小沢幹事長がだんまりを決めたまま居座り続けるのは、
民主党のイメージダウンとなるのは間違いない。