[政治][社会]

鳩山由紀夫首相が施政方針演説でマハトマ・ガンジーの「7つの社会的大
罪」を引用したことを受け、自民党石原伸晃政調会長は1日、衆院
会議の代表質問で「大罪が言い当てているのは鳩山政権が抱える諸問題だ」
と断じた。石原氏は、米軍普天間飛行場移設問題の混迷は、ガンジーが大
罪の1つに挙げた「理念なき政治」にあたり、子ども手当などは「労働な
き富」だと指摘。さらにガンジーの「健康であれば、誰もが自分の食べる
だけのものは労働して得なければならない」との言葉を引用し、「母から
の小遣いを『まったく知らなかった』と答弁し、贈与税をキャッシュで払
える生活はガンジーの思想とは相いれない」と批判した。首相は「ガンジ
ーの問題提起は目指すべき日本の政治理念だ」と反論したが、表情は最後
まで固かった。

 

鳩山首相が施政方針演説で引用したガンジーの7つの社会的大罪とは、理
念なき政治、労働なき富、良心なき快楽、人格なき教育、道徳なき商業、
人間性なき科学、犠牲なき宗教、となっているようだ。どの程度、考えて
引用したのかは不明だが、ツイッターでも「本日、施政方針演説をいたし
ます。昨年末のインド出張の頃から自分なりに思いを込めて練り上げてき
たものです。午後1時から、ぜひ国会生中継でお聴きください」と投稿し
ているので、それなりに自信があったのだろう。だが、自身の偽装献金
題はまさに「労働なき富」ではないか、と誰もが思ったのではないか。実
母から多額の資金提供を受け、約5億7500万円の贈与税を納めた事実
は消せるわけも無く、ガンジーの言葉を語る資格など無い。少なくとも、
それだけは言えるだろう。