[政治]

鳩山首相は4日午前、民主党小沢幹事長資金管理団体陸山会」を巡
政治資金規正法違反事件に関し、「小沢氏は説明責任を果たした」との
認識を示した。首相公邸前で記者団の質問に答えた。同事件で、東京地検
は小沢氏を不起訴とする方針を固めている。首相は「小沢氏は検察の聴取
も受け、かなり説明しているし、記者会見を何度も行って説明責任を果た
していると思っている」と述べた。その上で、「国民がどこまで理解する
かというのは当然いろいろある。必要に応じて説明するのではないか。基
本的には本人の問題だが、党としてもやるべきことがあれば(やる)と思
う」と語った。

 

資金管理団体陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件に関して、共謀し
たとの証拠が不十分のため、小沢幹事長は不起訴となることが濃厚となっ
た。2回の聴取や押収した資料などを検討した結果、同法の虚偽記入罪に
問える明確な証拠はなく、刑事責任追及は困難との結論に至ったようだが、
数億にも及ぶ金額が、小沢幹事長のコントロールを離れ、秘書によって扱
われていたとは俄かに信じがたい。それゆえに、国民が疑惑の目を向けて
いることを忘れてはならないだろう。証拠が不十分なら「秘書が勝手にや
ったこと」で済ませられること自体を、問題にすべきでは無かろうか。不
起訴となった=無罪、党内がそんな考えに染まらないことを祈るばかりだ。
疑惑の解明をしてこそ、自浄能力があると言えるのだから。