国民新党亀井静香代表は24日の記者会見で、夏の参院選で「本格保守
」をスローガンに掲げると発表し、永住外国人への地方参政権付与や選択
夫婦別姓制度導入に反対することを訴えていく考えを示した。同党は、
今国会で郵政改革法案が成立すれば、結党以来の理念である郵政民営化
直しが一段落することから、「本格保守」を新たにアピールすることにし
た。亀井氏は外国人参政権夫婦別姓について「うちが反対している限り
は絶対に日の目を見ない」と強調した。

 

連立与党の中で普天間基地の移設問題でしか存在感を発揮出来ていない社
民党とは違い、国民新党は亀井代表が永住外国人への地方参政権付与や選
択的夫婦別姓制度導入に反対する姿勢を見せ、さらにはいわゆるモラトリ
アムである「返済猶予法」を推進するなど、鳩山政権において一定の影響
力を発揮しているように見える。それも全ては、小政党なりの民主党との
付き合い方なのであろう。社民党のように現実離れしたことを主張するの
では無く、旧来の自民党支持層に近い、保守的な主張をしているため、民
主党以外の選択肢としての受け皿に成り得る可能性はある。いずれにせよ、
小政党であることに変わりは無く、参院選の結果、民主党単独過半数
握ることになれば、影響力を行使するのが難しくなるため、独自色を出さ
ざるを得ないのが本音だろう。