7日放送のフジテレビ系「新報道2001」の世論調査によると、今夏の
参院選の投票先で民主党が2週間前の前回調査時に比べて5・2ポイント
減の22・0%となり、政権交代後のワースト記録を更新した。微増傾向
自民党との差は1・2ポイントに縮まり、両党の支持率が拮抗してきた。
内閣支持率も6・4ポイント減の37・2%で初の3割台に突入し、不支
持率も5・6ポイント増の55・8%。民主党内に動揺が広がりそうだ。
参院選民主党に投票するとの回答は、政権発足直後の昨年10月に39
・6%を記録したが、鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長の「政治とカネ」
の問題に引きずられるように下落。自民党は昨年12月下旬から20%前
後の横ばい傾向だが、民主党の急落で一気に差が縮まった。

 

昨年の衆院選民主党を大勝に導いたのは、旧来の自民党支持層が民主党
に流れたことと、無党派層が雪崩を打って民主党に票を投じたことが大き
かった。つまり反自民の受け皿として民主党が選ばれたに過ぎず、これら
の層が政策の中身までを精査していたとは考えにくい。民主党を中心とし
た連立政権が誕生して、これまでの政治とは違ったことをしてくれると大
いに期待したことだろうが、世論調査の数字を見る限り、その期待は裏切
られたようだ。一番の問題は「政治とカネ」であり、それを知らぬ存ぜぬ
で押し通す鳩山首相小沢幹事長が支持率下落の要因である。北教組の闇
献金問題も、当該の議員は「知らなかった」で進退を示そうとしない。捜
査中だから何も話せない、この言葉はもう聞き飽きたのだ。火の無いとこ
ろに煙は立たない、今言えるのはそれだけだ。