民主党小林千代美衆院議員陣営が北海道教職員組合から1600万円の
違法な献金を受けたとされる政治資金規正法違反事件で、札幌地検は13
日、東京都内で小林議員を参考人として事情聴取した。札幌地検は、小林
議員が北教組からの資金提供を知っていたか、違法性の認識があったかな
どについて説明を求めたとみられる。同事件を巡っては、小林陣営の会計
責任者の木村美智留容疑者が08年12月〜09年7月、北教組の当時の
委員長や委員長代理の長田秀樹容疑者らから総額1600万円の選挙資金
の提供を受けたとして、計4人が政治資金規正法違反容疑で逮捕されてい
る。札幌地検はこの資金提供が同法で禁じている労組などの団体から政治
家個人への献金だったとみており、事件の全体像を解明するために小林議
員本人の聴取が不可欠と判断し、任意での聴取を要請していた。

 

小林氏は6日の記者会見では、北教組からの資金提供について「まったく
知らなかった。聞いていなかった」と話していたわけだが、知らぬ存ぜぬ
で押し通せると思っているのだろうか。この事件によって民主党の議員は
労組の手厚い支援を受けていることが、改めて明らかになった。特に北教
組のように、子供のことはそっちのけで選挙活動に邁進する、困った労組
があるのは、民主党にとってもマイナスイメージになるだろう。それにし
ても小林氏は「4回選挙をやったが、私は、お金を持っている候補ではな
く、選挙のたびに火の車でした」と資金難を知っていたような発言をした
と思えば、記者に「火の車なのに、どうやって戦っているという認識だっ
たのか」と追及されると「限られた資金の中でどう戦うかは選対の努力次
第」と、意味不明の答えを返している。努力次第とは何なのか、違法行為
をすると言うことなのか。逮捕された4人は黙秘を続けているようだが、
いずれにせよ全てが明らかになるだろう。