自民党鳩山邦夫総務相は14日、フジテレビの討論番組に出演し、新
党結成の可能性について「4月末からの連休前」と具体的な時期をあげて
「覚悟はもう完全にできている」と述べ、自民党与謝野馨財務相や舛
添要一前厚生労働相らとの連携に強い意欲を示した。鳩山氏は、幕末に薩
長連合の成立に尽力した坂本竜馬を引きあいに出し「私自身が表に出ず、
裏方で捨て石でもいい」と述べ、「与謝野馨財務相舛添要一前厚生労
働相らが一緒になれるよう、坂本竜馬になりたい」と語った。自民党を出
る理由として鳩山氏は「谷垣禎一総裁の迫力がないからという理由で新党
をつくるわけではない」としたうえで、「自民党は賞味期限切れ。政策の
中身の問題だけではなく、古くさいしがらみを持ち、いまだに派閥政治を
やっている」と説明。新党結成の時期については「夏の参院選を堂々と戦
えるタイミング」と述べ、4月末の大型連休前を目指す考えを示した。

 

自民党が賞味期限切れと言うのは決して間違いでは無いが、二大政党制の
流れが出来ている中で、新党による第三極を作りだせるのかは微妙なとこ
ろであろう。第一どれだけの人数を揃えられるか、鳩山氏と運命を共にす
る議員は少ないのではないか。与謝野氏や舛添氏も新党結成とは言うもの
の、このタイミングで外に出るメリットがあるのかは疑問だ。自民党内で
は谷垣執行部に対し、人事刷新などの改革要求が相次いでいるが、半年程
度しか経たないうちに、顔ぶれが変わることの意味があるのか。刷新刷新
と叫ぶ割に、具体的な話が出ていないのも事実だ。民主党は期待の反動か
らか、一気に支持率を落としており、参院選の結果次第で第三極の政党が
キャスチングボードを握れる可能性が無いわけでは無い。ただ、公明党
それを狙って動き出している。新党と言えども単なる数合わせにしかなら
ないのなら、国民が支持するわけがないのだ。