鳩山由紀夫首相は15日夕、政権発足から半年間で内閣支持率が急落した
ことに関し「意思決定の際の指導性が見えないというおしかりもいただい
ている」とした上で、「必要に応じて自分なりの決断を示す必要がある。
そのことによって指導性を国民に理解していただける可能性がある」と述
べ、重要課題での指導力発揮に決意を示した。首相官邸で記者団に語った。
首相は「あす、しっかりと半年の総括のようなものを行う」と、16日に
これまでの政権運営を総括する場を設け、反省点を洗い出すと説明。「何
が足りなかったかしっかり総括して、これからの政権運営につなげていき
たい」と強調した。 

 

鳩山政権が支持されない理由は、他でもない鳩山首相によるものが大きい
だろう。性格によるものか、八方美人とは正にこのことだと言いたくなる
ような、あっちにも、こっちにも配慮するあまり、自ら解決の道を狭めて
いってしまう。そして、追い込まれたあげく、原案に戻ろうとするから、
ブレたと批判されるのだ。迷走を続ける普天間基地の移設問題にしても「
最後は私が決める」と言い放つものの、本当に5月末までに具体的な移設
案を出せるのだろうか。つまり、反省点を洗い出す云々では無く、反省点
は分かりきっているのだ。野党時代とは比較にならないほどの重圧がかか
る中で、偽装献金問題のように、知らぬ存ぜぬで逃げおおせられるほど甘
くは無い。反転攻勢には覚悟が必要だ。