郵政民営化に反対して自民党を離党し、無所属を続けていた平沼赳夫元経
済産業相は2日、月内にも新党を結成する意向を固めた。政党助成法で定
められている現職国会議員5人という政党要件について、都内で記者団に
対し「条件を満たす状況になっている」と述べた。参加議員の見通しがつ
いたとみられる。 「新たな保守勢力の結集」を掲げ、夏の参院選に複数
の新人候補を擁立する方針だ。保守層に支持を広げ、民主党自民党の二
大政党とは別の「第3極」を目指す。新党には、衆院会派「国益と国民の
生活を守る会」所属の衆院議員のほか、自民党から複数の参院議員の参加
が取りざたされている。

 

鳩山政権の支持率は下がる一方で、かと言って自民党政党支持率が上が
っているのかと言えばそうでも無い。つまり、有権者の政党離れが進んで
いる証明なのだろうが、二大政党とは別の「第三極」が割って入れるかは、
微妙なところであろう。みんなの党のように、着実に支持率を上げている
政党があるものの、政党の規模から言えば新人候補の数はたかが知れてい
る。つまり、他政党からの移籍によって、規模を大きくするのが近道なの
だが、議席を守りたいがための移籍では何の意味も無いのだ。平沼氏が無
所属を貫いてきた信念は評価出来るが、果たして「保守」政党とは何なの
か。理念だけをアピールしたところで、看板倒れもいいところだ。「保守
」再生を志すのなら、その点を考慮しなくてはならないだろう。