自民党舛添要一厚生労働相東国原英夫宮崎県知事が15日、都内で
会談することが、13日わかった。東国原氏が呼びかけ、夏の参院選を視
野に今後の対応について意見交換するとみられる。新党構想も話題に出る
可能性がある。世論調査で「ポスト鳩山」の最有力の舛添氏と、地方分権
の「顔」である東国原氏が連携すれば、参院選の行方を大きく左右するこ
とになる。東国原氏は13日夜、大阪府橋下徹知事と大阪市内で会談。
東国原氏は舛添氏との会談について「新党の話は舛添氏に話を聞いてから
でないと分からない。まずは地域の実情を訴えたい」と語ったという。会
談後、橋下氏は記者団の取材に応じ、舛添氏から電話で「大阪独立国構想」
の説明を受けたことを明らかにした。その上で「僕は地域政党でやります
と話した。一緒にとかいう話は全くない」と述べ、連携を否定した。「離
党はないんじゃないか」とも語った。

 

鳩山政権の支持率は低下するばかりで、上向く気配は感じられない。今の
まま参院選に突入すれば、民主党単独過半数は覚束ないであろうが、野
党ではそう言った流れを見越した動きが出つつあるようだ。例えば、舛添
氏は世論調査では次期首相に相応しい政治家として、常に名前が挙げられ
ているように、国民の人気は高いと言えるだろう。ただ、新党を結成しよ
うにも資金面での不安はあるであろうし、どれだけの議員が付いてくるか
は分からない。舛添氏にしてみれば、自民党と言う母屋を借りたいのが本
音ではないか。また、舛添氏と同様に全国的に顔が売れている東国原知事
との意見交換も、単なるパフォーマンスで終わらせては意味が無いのだ。
今後、舛添氏がどのような動きを見せるのか、与野党が注目しているとこ
ろだが、大山鳴動して何とやら、となる可能性もあるだろう。人気がある
から担ぐ、それでは小泉政権以降の自公政権と何ら変わらず、期待は集め
るにしても、期待が裏切られた時の反動も大きいのではなかろうか。