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社民党の福島瑞穂党首は２９日朝、ＴＢＳテレビの番組に出演し、沖縄県
の米軍普天間飛行場移設問題に関する政府方針への署名を拒否し、鳩山由
紀夫首相から消費者・少子化担当相を罷免されたことについて「党首とし
て党の決定に従ってやったことに関する罷免だ。わたしを罷免することは
社民党を切り捨てることだ」と述べ、連立政権から離脱せざるを得ないと
の考えを表明した。同党は福島氏の罷免に反発、連立離脱する方針を既に
固めている。福島氏は、正式には３０日の全国幹事長会議で対応を最終決
定するとしながらも、「社民党としても重大な決意をしなければならない」
と強調した。同党の又市征治副党首も別のテレビ番組で、「連立離脱が筋
だ」と主張した。　

福島党首が「わたしを罷免することは社民党を切り捨てることだ」とまで
言い切った以上、社民党が民主党と連立を組む理由は無くなった。早々に
離脱するのが筋であろう。だが、参院選前と言うこともあって、小沢幹事
長は社民党の重野氏に「福島氏の罷免に関係なく、選挙協力はお願いした
い。『それはそれ、これはこれ』ということで」と持ちかけたようだ。む
ろん、小政党に過ぎない社民党にとって、民主党の協力が無ければ参院選
は勝ち抜けないだろう。福島党首も今回の改選を迎え、参院選は党の存亡
を賭けた文字通り正念場となる。韓国を訪問中の鳩山首相は「こんにちま
で社民党とはさまざまな仕事をさせていただいた。これからも連立の中で
過去の自民党政権ができなかった仕事をさせていただきたい」と述べたよ
うだが、これも形だけの発言ではないか。もはや民主党と社民党が共に仕
事をする関係では無くなった。仮に３０日の全国幹事長会議で連立維持が
決まれば、社民党はその存在意義すら失うだろう。