鳩山首相は1日夜、民主党小沢幹事長輿石東参院議員会長と国会内で会
談し、小沢氏は、社民党の連立政権離脱や内閣支持率の低下で国会運営が困
難になっていることを伝えた。党内にはこうした状況を打開するため、首相
の早期退陣を求める声が出ており、小沢氏もこうした状況を伝えたが、首相
は続投する意向を重ねて示したとみられ、結論を持ち越した。3氏は2日に
も改めて会談する予定で、首相の進退を巡る緊迫した状況が続いている。3
氏の会談は5月31日に続いて2度目。この日は約30分間行われたが、そ
の後の取材には3氏とも応じなかった。

 

支持率の低下によって鳩山首相の求心力は急速に失われている。この状況を
打開するための選択肢が退陣しか無いとは何とも悲しいことである。これで
は首を挿げ替えてたらい回しにした自公政権と変わらないではないか。その
ような批判は無視して、菅副首相なりをスライドさせて選挙対策内閣でも作
ろうと言うのだろうか。この3人は明日も会談するようだが、改選を控えて
いる輿石氏は首相に退陣して欲しいのが本音ではないか。ただし、鳩山首相
だけが辞めて小沢幹事長が残ることは有り得ない。ここで辞任してしまえば
もはや再浮上の目は無いと小沢幹事長が考えているはずだ。退くに退けない
状況を打開するような、万能のカードは残されていない。結局のところは一
蓮托生となるのではなかろうか。