「ベスト4」を目標に掲げる岡田ジャパンカメルーンとの初戦に臨み、
1-0で勝利を飾った。日本は本田の1トップ、攻撃的MFの右に松井、左
に大久保が入る布陣でスタート。両チームとも守備意識が高く、シュートま
で持ち込めない展開が続いたが、前半39分に松井の右サイドからのクロス
ファーサイドで受けた本田がGKの動きを見ながら左足で冷静に決めて、
日本が待望の先制点を挙げた。日本はその後も守備の集中を切らすことなく、
カメルーンの攻撃をはね返して1点を守り切った。日本はW杯4大会目にし
て初めて初戦で勝利を飾った。「もうちょっと攻撃できればよかったが、選
手はよく頑張ってくれた。終了のホイッスルは次の試合へのホイッスル。我
々はまだまだやることがある」と岡田監督は次戦に目を向けた。

 

4年前のドイツワールドカップでは、いわゆる黄金世代を中心に史上最強の
メンバーと言われながらも、一度も勝利すること無く一次リーグ敗退となっ
た。その記憶を忘れることは出来ないだろう。そして、南アフリカワールド
カップに臨んだ日本代表は、前哨戦の親善試合では連敗続きで、特に決定力
不足が毎度のことながら指摘されていた。お世辞にも期待されていたとは言
えず、格上のチームとの戦いだけに、またも惨敗するのではないかとの懸念
は確かにあった。だが、前半に先制点を挙げ、カメルーンの後半の猛攻を退
けて、ついに一勝をもぎ取ることに成功したのだ。世界ランキングで言えば、
Cクラス程度の日本代表が、Aクラスのカメルーンを破ったのは大きな自信
となったのではないか。次は19日のオランダ戦。リーグ突破を確実なもの
としたいオランダの攻勢を如何に防ぐか、注目したいところである。