24日公示された第22回参院選は、午後5時に立候補の受け付けが締め切
られ、立候補者数は前回2007年参院選の377人を上回る438人で確
定した。投開票日は7月11日。内訳は、選挙区選が251人、比例選が1
87人。党派別では、民主党106人、自民党84人、公明党20人、共産
党64人、国民新党9人、新党改革12人、社民党14人、たちあがれ日本
14人、みんなの党44人となった。諸派は50人、無所属は21人。

 

迷走に迷走を続けた鳩山政権が倒れ、後を引き継いだ菅政権に対する信任選
挙となるのが、今回の参院選である。何の実績も無いまま、何となくの雰囲
気だけで高い支持率を得ている菅政権だが、果たして民主党単独での過半数
を実現することが出来るのか、注目が集まっている。小沢前幹事長の戦略で、
2人区独占を狙い、2人の候補を立てた選挙区では、下手をすれば共倒れに
なるだけに、票の割り方で苦心していることだろう。昨年、政権交代を実現
する要因の一つとなった無党派層にしても、もう民主党には入れたくない、
だからと言って自民党にも入れたくない、そんな際には乱立する新党のいず
れかが受け皿となるが、乱立し過ぎたため票が割れるのは必至である。どの
政党にとっても結果が読みにくい、そんな選挙となりそうだ。むろん、組織
票を固めた大政党が一歩抜きんでているのは間違い無いが。