サッカーのワールドカップ南アフリカ大会第19日は29日、決勝トーナメ
ント1回戦の残り2試合が行われ、日本は当地のロフタス・バースフェルド
競技場でパラグアイと対戦、0−0のままもつれ込んだPK戦の末に敗れ、
初のベスト8進出はならなかった。今大会のアジア勢は、全チームが姿を消
した。パラグアイは初のベスト8入り。南米勢としては、ブラジル、アルゼ
ンチン、ウルグアイに続き4チーム目の準々決勝進出となった。2大会ぶり
に1次リーグを突破した日本はパラグアイの攻撃をよくしのいだものの、相
手の守りも堅く、延長戦まで戦って両チーム無得点。今大会初のPK戦では、
パラグアイが5人全員が決めたのに対し、日本は3人目の駒野友一が外した。

 

日本代表にとって正に死闘と言える120分であった。パラグアイの攻勢に
耐えて、少ないながらもチャンスを作っていった。結果的にPK戦の末に敗
れてしまったが、下馬評で言えば予選での惨敗も予想されていただけに、こ
こまで戦えるチームと言うことを証明出来たのではないか。岡田監督は日本
人監督として初めてのベスト16進出を成し遂げ、我が国のサッカー史に名
前を刻んだ。いわゆる「黄金世代」で臨んだ前大会が惨敗に終わったことで、
日本代表に対する評価は大きく下がってしまったが、今大会では日本のサッ
カーと言うものを世界に見せることが出来たのではないか。全員、胸を張っ
て日本に戻ってきて欲しい。