自民党は7日までに、参院選民主党への投票を呼び掛けた「日刊ゲンダ
イ」の記事が、公職選挙法が禁止する法定外文書や脱法文書の頒布に当た
るとして、中央選挙管理会大島理森幹事長名の質問状を提出した。日刊
ゲンダイは参院選期間中、「迷わず民主党へ投票しよう」「いまさら『自
民に投票』は時代遅れだ」などの見出しの記事を掲載。これに対し、自民
党は質問状で「民主党と同党公認候補への投票を直接かつあからさまに求
める表現だ」とし、公選法に抵触すると指摘している。

 

日刊ゲンダイ民主党寄りは露骨の一言であったが、さすがに「迷わず民
主党へ投票しよう」などと書かれては、自民党も黙ってはいられなかった
のだろう。むしろ民主党にとっても迷惑なことではないか。民主党はゲン
ダイに全面広告を出稿したこともあり、そのバーターとして露骨なまでの
民主党寄りの記事を掲載する。むろん、メディアと言えども企業である以
上はスポンサーの意向は無視出来ないだろうが、選挙期間中に特定政党へ
の投票を煽る記事を書くなど有り得ない話だ。中央選挙管理会がどのよう
な結論を下すか、注目したい。