第22回参院選は11日、投開票が行われた。共同通信出口調査によると、
民主党の獲得議席は選挙区と比例代表との合計で40議席台半ばにとどまり、
非改選議席と合わせても国民新党を含む与党は過半数割れする見通しが強ま
った。一方、自民党は50議席前後を獲得し、「改選第一党」となる可能性
が出てきた。みんなの党は10議席をうかがう勢いで、公明、共産両党は改
議席を維持するのは困難な情勢。社民党は現有2議席を、新党改革、たち
あがれ日本は1議席をうかがう。

 

参院での与党の過半数割れが現実のものとなる中、残る関心は最終的に何議
席取れるかだろう。40台の半ばとなれば、みんなの党を連立に引き込んで
過半数を超えることは難しいであろうし、結局のところはさんざん振り回
された国民新党と組まざるを得ない状況になる。連立政権は政党が多ければ
多いほど、不安定になるのは間違い無い。菅首相は続投を早くも表明したが、
勝てる選挙を落としたと言う評価が今後もつきまとう。党内基盤が脆弱にな
り、9月に控える代表選もすんなりと無投票再選とはいかないだろう。昨年
衆院選以上に、今後の我が国の政治を左右する選挙となった、そんな評価
が政治史に刻まれる日が来るかもしれない。