[政治]

たちあがれ日本は15日、党本部で緊急役員会を開き、参院での新党改革
統一会派結成を了承した。同日中にもたちあがれの平沼赳夫代表と改革の
舛添要一代表が会談し、正式合意する。統一会派は5人になる。役員会後、
たちあがれの藤井孝男参院代表は記者団に対し、統一会派結成の理由につい
て「発言権を確保するためだ」と述べた。その上で「個々の政策でもかなり
の部分は合意できるが、違う部分もある」と述べ、法案の採決などではそれ
ぞれの党の立場を尊重していく考えを示した。両党の合流については「ない」
と明言した。

 

与党が参院過半数割れしたとは言え、たちあがれ日本新党改革議席
が伸びたわけでも無く、みんなの党の一人勝ちと言っても良い状況である。
そんな中で、たちあがれ日本新党改革統一会派を組む、これこそ野合の
典型と言うものだろう。新党改革の舛添氏は「党単独では本会議や予算委員
会で質問できず、国会で活動できない。両党は多くの点で共通の目的を持っ
ている」と語ったものの、これでは何のために個々の政党が存在するのか、
意味が分からなくなってくる。平沼氏にせよ、舛添氏にせよ、立場が違うか
らこそ、それぞれ新党を立ち上げたはずだ。このような動きを評価すること
は出来ない。