民主党枝野幸男幹事長は16日、参院選敗北を受けて実施した都道府県連
からのヒアリングで、選挙期間中にみんなの党との連携を示唆した自身の発
言などが選挙戦に悪影響を及ぼしたとされる問題について、「本当に申し訳
なかった。誤解を招いた」と陳謝した。神奈川県連代表の笠浩史衆院議員の
指摘に答えた。神奈川選挙区では自民党みんなの党民主党が1議席ずつ
分け合い、民主党千葉景子法相が落選した。

 

選挙戦の最中に他党に連携を呼び掛ける、そんな身も蓋も無いような発言に
よって、有権者が反感を憶えたのは間違い無いだろう。少なくとも枝野氏は
選挙戦において幹事長の役割を果たせたかと言えば、そうではないはずだ。
選挙を取り仕切るのは幹事長であり、細部にまで注意を払う必要がある立場
のではなかろうか。現職の閣僚である千葉法相が落選したように、民意は民
主党には向いていなかったのだ。小鳩体制を覆して、反小沢派を主流とする
菅政権を立ち上げるも、民主党の迷走癖は直らなかったのか、消費税率の引
き上げ議論を自らぶち上げて、何度も発言の修正を繰り返していては、支持
する側も首を傾げたことであろう。今の民主党に何が必要か、それは責任と
言う言葉を今一度考えてみることではなかろうか。