全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長は17日、参院選で初当選し、議員活
動と競技の両立を目指している谷亮子について「まずは11月の講道館杯
勝つこと」と、ロンドン五輪を目指す前提として強化指定選手の選考会でも
ある講道館杯での優勝を求めた。これまでの「講道館杯出場」よりもハード
ルを上げた形の吉村委員長は「(条件的に)来年の世界選手権で優勝しない
といけないし、よほど気持ちを引き締めてやらないといけない」と両立は容
易ではないとの見方も示した。

 

谷氏は出馬表明の際に、議員になっても柔道を続けると宣言し、顰蹙を買っ
たわけだが、それでも圧倒的な知名度もあってか、楽々と当選してしまった。
国民の付託を受けた議員は、国民のために公務を果たすのが第一であり、柔
道など趣味程度ならともなく、本気で五輪出場を目指そうとすれば、公務が
疎かになるのは間違い無いだろう。五輪を目指したいのなら、そもそも議員
などならなければ良かったはずだ。議員でも金、などと馬鹿げたことに付き
合わされることに怒りを禁じえない。ロンドン五輪を目指すのなら、今すぐ
に議員を辞めるべきだ。最低限の筋は通して欲しい。