9月の民主党党代表選に出馬を表明した小沢一郎前幹事長について、小沢
氏に近い松木謙公国対筆頭副委員長は28日午前、テレビ東京の番組で、
「なるべき人間がなるべきだ。支持率ばかりを気にするべきではない」と
期待感を表明した。そのうえで「小沢さんが首相になっても支持率は3%
ぐらいから始まる可能性も十分ある。政策を遂行することで5%、10%
と上げていけばいい」と語った。小沢氏が代表選で敗れた場合に離党する
可能性については「小沢さんの中には党を割ろうという気持ちはない」と
否定。ただ、小沢氏が離党を決意すれば「私はついていく。そういうこと
はないから大丈夫だが、そうしたいというならそうする」と宣言した。

 

小沢氏を支える面々とは全員がこんな考えを持っているのだろうか。こう
まで熱狂的に小沢氏を支持出来るのは何故なのか、気味が悪くなってくる。
議員票では優位に立っているとされる小沢氏だが、共同通信社が27、2
8両日に実施した全国緊急電話世論調査では、代表になって欲しい候補と
して菅首相が69・9%で、小沢氏が15・6%と大きく上回っている。
この数字を額面通りに受け止めるのなら、世論は小沢氏が代表、そして首
相に就任することを望んでいないと言うことだろう。何もしていないはず
菅内閣だが、この世論調査の結果では支持率は48・1%で、前回今月
7、8両日の38・7%から9ポイント以上増加しており、小沢氏との対
決姿勢を鮮明にしたことが国民に受けたのだろうか。あくまで復権を狙う
小沢氏と、防戦に徹する菅首相。しょせんは内輪の選挙とは言え、我が国
の首相を決める戦いである。注目しないわけにはいかないのだ。