産経新聞社は4日、民主党代表選の序盤情勢を調査した。党所属国会議員の
動向は、続投を目指す菅直人首相が約160人、小沢一郎前幹事長は170
人超の支持を固めた。さらに、中間派の旧民社党系グループが4日、週明け
にも首相支持の方針を打ち出す見通しとなり、首相は議員票で小沢氏と並ぶ
公算が大きくなった。全体の3分の1の地方議員や党員・サポーター票など
は首相支持に傾いており、全体では首相が優位に立った。ただ、態度未定の
国会議員は60人以上おり、小沢氏は国会議員票の上積みや、サポーターら
への働きかけを強めている。調査は、412人の国会議員や地方組織への取
材、各所属グループの対応などを基にまとめた。

 

民主党の代表選は国会議員票が824ポイント(1人2ポイント)、地方議
員票が100ポイント、党員・サポーター票が300ポイント、合計122
4ポイントの過半を制した候補が代表に選出される。国会議員票では党内最
大勢力の小沢グループ鳩山グループ支持にされる小沢氏が優位とされてい
たが、ここにきて中間派の旧民社系グループが首相支持を打ち出したことで、
旗色を鮮明にしていない議員にも影響を与えそうだ。地方議員や党員・サポ
ーターも菅首相支持に傾き、小沢氏にとっては1人2ポイントを持つ国会議
員票の上積みで、劣勢を挽回したいところではないか。ギリギリの駆け引き
が続くことだろう。