民主党は14日午後、都内のホテルで臨時党大会を開き、任期満了に伴う党
代表選を行う。再選を目指す菅直人首相と小沢一郎前幹事長による一騎打ち。
地方票では首相がリードしているとみられ、激しい競り合いが続く国会議員
票で小沢氏がどこまで支持を伸ばすかが勝敗の行方を左右しそうだ。臨時党
大会は午後2時にスタート。冒頭、小沢、菅両氏が各15分間、最後の演説
を行う。続いて国会議員による投票を実施し、郵便投票された地方議員と党
員・サポーターの票とともに結果を集計、午後3時すぎに新代表が決まる。

 

民主党を代表する二人が激突することとなったわけだが、どちらが勝っても
挙党一致で素直にまとまるとは思えない。脱小沢を旗印にしてきた菅首相
とって、小沢氏を重要ポストで起用することは自己否定につながるであろう
し、小沢氏が勝ったとしても菅首相を支持したグループは干され、再浮上す
る芽は無くなる。一人2ポイントと言う国会議員票の獲得数が代表選のカギ
となるだろうが、15分間の最後の演説によって動かされる議員もいるので
はないか。小沢氏が地方票でリードしている菅首相に追い付くため、普段の
小沢カラーを捨てて、大演説を打つかもしれない。何度も政治生命を失いそ
うになりながらも、生き抜いてきた地力は侮れないだろう。