菅首相は16日午後、首相官邸で岡田外相と会談し、民主党幹事長への就任
を要請し、岡田氏も受け入れた。岡田氏は先の党代表選で菅氏を支持してお
り、政権の「脱小沢」路線を継続した人事と受け止められている。枝野幹事
長の後任人事をめぐっては、川端文部科学相の起用が検討されたが、川端氏
が固辞したため、代表、幹事長両方の経験を持つ岡田氏を軸に調整が進めら
れていた。岡田氏も当初は外相続投を希望し、就任に難色を示していたが、
最終的に首相の説得に応じた。岡田氏は衆院三重3区選出で、現在7期目。

 

枝野幹事長が参院選大敗の責任を取る形で、岡田外相にバトンタッチするこ
とになるのだろうが、果たしてこの人事はうまくいくのだろうか。現在の内
閣は、ある意味で民主党のオールスターの面々が入閣しており、岡田外相の
後任となると、単に外務副大臣を昇格させて済む話でも無かろう。一説では
鳩山前首相が外相に就任する、と言った噂も流れているようだが、悪い冗談
だ。さらに、小沢支持派から入閣や執行部入りが無ければ、反発は必至だろ
う。挙党一致が掛け声倒れに終わりそうな、民主党の人事である。