改造内閣発足後初の国政選挙となる衆院北海道5区補欠選挙は12日告示
される。民主、自民両党の公認候補による事実上の一騎打ちとなる見通し。
尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を受け、各種調査で内閣支持率が下落する中、
結果は菅直人首相の政権運営や、野党が参院の多数を占める「ねじれ国会」
の主導権争いに影響を与えそうだ。24日に投開票される。補選は、北海道
職員組合の違法献金事件に絡み、民主党小林千代美衆院議員が辞職し
たことに伴う。同党は、新人で元国土交通省職員の中前茂之氏を擁立。自民
党は2009年の衆院選の北海道5区で敗北、比例代表で復活当選した町村
信孝元官房長官議員辞職して出馬する。

 

北海道と言えば民主党の牙城であり、これを突き崩すのが野党の課題である。
今回、小林千代美氏が北教組の違法献金事件に関連し、議員辞職に追い込ま
れ、民主党にとっては逆風の中での選挙となる。どのような候補を立てるの
かと思えば、元官僚と言う落下傘候補である。選挙区を奪還すべく町村氏に
とっても、自民党への支持が回復しないまま戦わねばならず、そう簡単には
勝てないだろう。そのためドブ板選挙を展開しており、さらに公明党の支援
も取り付けたようだ。民主党は北教組が身動きが取れない中、どれだけ組織
選を展開出来るかがカギとなる。牙城に楔が打ち込まれ、崩れるきっかけと
なるかは、この補選がキーとなるであろう。