改造内閣発足後初の国政選挙となった衆院北海道5区補欠選挙は、24日
午前7時から投票が始まった。民主、自民両党の公認候補による事実上の一
騎打ち。一部を除き投票は午後8時で締め切られ、直ちに開票に入り、同日
深夜には当落が判明する見通し。選挙結果は、菅直人首相の政権運営や衆参
で多数派が異なる「ねじれ国会」での与野党攻防に影響を与えそうだ。同補
選は、北海道教職員組合の違法献金事件で民主党小林千代美前議員が辞職
したことに伴う。

 

北海道は民主党の牙城とは言え、政治とカネの問題を受けての補選となった
だけに、厳しい選挙戦を強いられたことだろう。各党の幹部も相次いで選挙
区入りする総力戦を展開し、民主党議席を死守し政権運営への影響を与え
まいとし、自民党は攻勢への足がかりとしようと奪取に全力を尽くしたのだ
ろう。特に民主党にとっては、補選自体が政治とカネの問題が原因だっただ
けに、クリーンなイメージを取り戻したいところだろうが、小沢氏の問題が
それを難しくしている。補選の結果を踏まえて小沢氏の問題を対処するつも
りなのかもしれないが、結局は場当たり的な対応でしか無い。そのことに気
付きながらも補選を戦う、実に愚かなことだ。