野党各党が強制起訴される小沢一郎民主党元代表の証人喚問などを求めてい
る問題をめぐり、同党の岡田克也幹事長が小沢氏側に会談を申し入れたのに
対し、同氏側から返答がないことが27日、分かった。党関係者が明らかに
した。岡田氏ら執行部は、29日に提出される2010年度補正予算案の速
やかな成立を図るため、小沢氏の国会招致に応ぜざるを得ないと判断。証人
喚問ではなく、衆院政治倫理審査会への出席を要請する方針を固めている。
岡田氏は、執行部の方針を伝えるため、小沢氏に会談を申し入れた。

 

証人喚問を要求する野党各党だったが、民主党は証人喚問では無く政治倫理
審査会への出席で留めようとした。しかし、小沢氏は岡田幹事長との会談に
も応じようとせず、相変わらずだんまりを決め込んでいるようだ。代表時代、
幹事長時代を含めて、肝心な時に雲隠れしてしまい、様々な憶測を呼んでい
た小沢氏だったが、今回も政倫審への出席に疑問を呈している、との仄聞が
聞かれるのみで、本人が具体的に出る、出ないを発言したことは無い。この
まま、民主党が小沢氏の処分をせずに先送りすれば、野党の反発を招くのは
必至である。小沢氏の処分一つ決められずに、果たして民主党はまともな国
会運営が出来るのだろうか。